煎餅の記録

Hey!Say!JUMP多め

キミアトラクション(Hey!Say!JUMP)について

君がナンバーワン!!!!


出ました、2015年の締めくくりになるであろうJUMPの新曲であります。
個人的には初回1、2、通常盤全部買わないと…勿体ないってこんなに思ったことは無いです。
(いつも通りユルく曲の感想などを書きます)

表題作「キミアトラクション」。ジェットコースターラブポップチューンって何やねんなんてツッコミはしません!かわいいから!かわいいものをかわいいと思う存分言わせてくれるJUMPありがとう笑。2015年はカワイイで攻めてきたJUMP、2016年はカッコイイに針を振り切ってくると、見た!私ならそうする。

キミアトラクション/A♭
今回のこの作品はコーセーコスメポートのクレンジングCMのタイアップですが、物凄い意欲作というか、挑戦的な作品だなと感じます。
絶対エース山田涼介さんからの脱却(言い方がおかしくて申し訳ありません)を感じるというか、それぞれのメンバーが力を付けてきたことをひしひしと感じるこのタイミングで勝負に出てるな~と。

サビ最後の注目部分に有岡伊野尾知念の3人をくるくる配置。
そしてキャッチーさ前回のメンバーによるめくるめく「君がナンバーワン」のトップは伊野尾くん、しんがりが有岡くんという、バラエティ等で爪痕を残しまくる現在のJUMP陣のFWを任されているいのありコンビが担当しております。
ラスサビ前の一番大切な「君がナンバーワン!」に山田くん、最後の最後で知念ちゃん、という配置が絶妙。絶対エースはどこにいても絶対なのだな…と感じられて逆に驚きもしたのですが笑。

あのセリフの連続、本来なら恥ずかしくて頭を抱えそうな演出なのに(笑)、カワイイの天才であり、「こんなこと成人男性ができるわけない」というカワイさによって既存の価値観をぶっ壊して進んでいく、骨太気質なJUMPが行うことによっていい感じにメルヘンで小気味よい仕上がりになっているなぁと思います。こういうのは大人になったからこそ逆に、できるんだな、って。

今、カワイイという方面においてはどのアイドルにも太刀打ちできないJUMPがカワイイ!を標榜しながらあんな恐ろしく難しく、体力を使うダンスをこなしているところがすごくかっこいい!
有岡くんの「君がナンバーワンだぁぁぁ!!」に胸打たれない人なんているのか!?あんなに肯定されることなんてなくないです?なのにあれ、ベジータの「カカロット、お前が№1だ」を意識してるんだよ?天才かよ!!

曲は意外とカワイイ全開!でもなく(衣装や世界観、中心に据えられているメンバーによってかわいさインフレしているけど)、中間部分はリズムの芯が逆転して気持ちいいですよね。重低音なサウンドになるし。ここを歌っているのがやぶひかとゆとやまという点もアツい。覚悟を決めて~♪が角度を決めて~♪になるのは完全にやぶいのちねのせいです。責任とって!笑
サウンド自体の中にも遊び心がたくさんあって、聴きこむとたくさん発見できて面白いです。何度も聴きたくなる。


今回はMVが2種類。ダンスバージョンもあるよ!ということですが。女性の方が担当なさったというダンスのダンスバージョン(初回2)も本当に本当に素晴らしい。JUMPくんたちの真剣なお仕事ぶりが伝わってくるのでまだお持ちで無い方は…と思ったんですが売り切れ続出だそうですね…どこか地方に行ってでも探し出して見てみて頂きたいです。

初回1のメイキングですか?言うことないです…Hey!Say!JUMPって最高にかわいくてかっこよくて真剣でふざけまくってて何でもアリで懐深いよ!って感じです笑。最高のエンタメ集団だわ。

さて。今回はカップリング曲が秀逸です。
曲の分け方も、今までの7とBESTに分ける方式ではなく、全員歌唱ですがそれぞれの歌にメインになるコンビが割り振られているようです。ジャニWEBでも雑誌の露出でも、それぞれメインになっているメンバーが曲にコメントを寄せています。

・ChikuTaku(初回1)薮&八乙女
・秋、晴れ。僕に風が吹いた(初回2)有岡&伊野尾
・Shall We?(通常盤)岡本&中島
・NEW AGE(通常盤)髙木&知念
・Ignition(通常盤)山田

声も個性的なJUMPくんたちですが、「皆を極力等配分」ではなく、「曲によって偏って配分」することでこんなにもイメージを変えられるのか!と衝撃を受けました。ですので、JUMP気になるよ~って方には是非どれも聴いてみて頂きたいし損はしないと思います。


Chikutaku/Dm
最初に多くハケるであろう初回1と2にこの曲と秋、晴れ~を配分した事務所の采配には唸ります。何故なら初回盤をいそいそを予約するのは結構ハマってるおたく、つまりジャニオタくらいだからです。
現在、恐らく新規で好きになった方と言えば担降りや掛け持ちが多いであろうと予想されるこの時期の大切なカップリング曲筆頭がコレ!!

王道のジャニーズ歌謡曲と薮くんがおっしゃっているのがそのままです。作詞作曲をなさっているのがkoma'nさんというジャニーズ好きの元歌い手さんなのだそうで…!
まず、オルゴールで始まるところがジャニーズソングとしてたまらん。何というニクい演出 笑
そしてジャニーズ王道歌謡曲が、神様ヒロムに愛されたやぶひかのハモリに始まりやぶひかハモリに終わるという奇跡。
やぶひかの声って絶妙なドンシャリがあって、最強アイドルだなと思っています。シャリが強いのにドンも中々深みがあってええぞ、みたいな感じ。
こういう曲調嫌いなジャニオタっているの?ってくらい血が騒ぐやつです。みんな(といえば語弊がある。多くの人)が嫌いじゃない曲調、不変のジャニーズ良さがこの曲にはあります。こういうのは後輩たちにも受け継がれて欲しいと個人的には願わずにはいられないです。
こういう名曲こそ、カップリングでやってくれているのがありがたいです。表題作にしてしまわないことで、おたくの心をくすぐっている。「そう、実はJUMPはこれが名曲なんだよね」って言えることはおたくにとってはありがたい 笑。

セリフオーディションが行われたという今回のカップリング曲。
この曲の「会いたいよ…」ってセリフが有岡くんに与えられているところが、素晴らしく「裏切り感」があってたまらないです。あの愉快な食レポのポンコツ有岡くんがこんな切羽詰まった声出すの…!?って衝撃受けませんか?


秋、晴れ。僕に風が吹いた/D♭
そして、初回1と共にセット買いするであろうジャニオタがたくさんいるであろうこの盤に入ったのがこの曲。これは…嵐!?
そう、正に今、嵐から入ってJUMPに興味を持った方が一番多いと思われる時期にこの曲をカップリングに入れるなんて大正解すぎて!そしてエモい名曲なんだこれが…。黒鍵感がまたエモさを引き出す。
これまたオーディション選出の(笑)台詞でして。今まさに破竹の勢いで世の中に見つかっている伊野尾くんの声で始まります。ひょっとしていのありの一騎討ちだったのかな?笑。
しかひ、二次元感のある、感情のこもり過ぎない声で始まるからか、変なむず痒さが全然ないという奇跡。伊野尾くんが曲の表現について「感傷的にならない方がこの曲に合う」と言ってますが、伊野尾くんの音楽に対する感性と表現力の鋭さに痺れました。個人的には伊野尾くんって表面的な理系男子っぽさは勿論、ちょっとふわっとしたアーティスティックな部分が魅力的だと思っているので、このコメントは額に入れて飾りたいです。

メインに据えられているのが、キャンディボイスコンビ、いのありです。金平糖ボイス伊野尾くんと、ハスキーヒーロー声なのに歌うと甘味がミックスされる絶妙な天才少年声の有岡くんの声がメインになることで、曲調は嵐っぽいけれどあぁいう大人のミディアムポップチューンではなく、キラキラと若者特有の眩しいチューン、JUMPの曲になっています。伊野尾くんの声はJUMPの飛び道具の最左翼だと思うのですが、有岡くんのザラっとした声と混じると馴染みも良くなるなぁ、と。
有岡くんがコメントで「哀愁漂う」なんて表現しているところが面白かったです 笑。

この2曲、歌詞の世界観が同じ世界の中にある感じがします。一番大きく「変化」する、蛹から羽化したばかり、これからちゃんと大空に飛び立てるのか…!?という時期に相応しい歌詞だなと思います。ファンも、本人たちの変化そのものを楽しめると素敵だなって思います。


Shall We?G♯m(A♭でもいいんだけど何となく♯で書きたい曲…笑)
通常盤に入っております。
ディズニー感満載の1曲(個人的にはディズニーの音楽は世界最高レベルだと思っている)。
メインに据えられている裕翔りんと圭人りんのとりんとりんコンビ。この二人は大人の男性になって声の芯が太くなった&恐らくボイトレで飛躍的に歌唱力の伸びた二人なのではないでしょうか。

通常盤というのは、今後、未来永劫売られていく盤です。後日「キミアトラクション」が欲しくなった人が買うのはこの盤です。その中にShall We?含む3曲が入っていることも本当に大正解!!

二人の声の中低音の安定感がとにかく素晴らしい。JUMPのユニゾンの大事な核を担う声メンバーになっていくであろう二人。これを聴いた人は、JUMPって歌うまいな、普通にすっと耳に入ってくるなぁ、って思うんじゃないかなと。やぶひかといのありの声はどっちかと言えば飛び道具に近い気がするんです(ものすごく効果的な)。
そしてとりんとりんは高身長でガタイも良く、容姿も端正なので(※中身は結構おかしいことは敢えて触れずに…笑)これをコンサートで世界観も作り込んでやれば、ディズニーのファンの方もこちらにコロっと転がり込むかも知れない。
個人的には有岡くんの「解き放て五感を」にやられました。たまらん。


NEW AGE/Cm(E♭)
個人的には優勝曲です。
EDM、エレクトロニックダンスミュージックです。本格的なEDM、JUMPに降臨です。選ばれているのが髙木くんと知念ちゃんってところも良い。

JUMP随一の低音ボイスの持ち主、我らがゅぅゃこと髙木くんの声の良さがこれでもかー!と爆発しております。あんなに色っぽくて艶っぽい低音の男の子ってそうそういないよ、あの声はJUMPの宝だと思います。そのゅぅゃが出す高音の色っぽいこと!!切なさを含む声が無機質なEDMの音質と絡み合い、エモいメロディがエモと無機質の両極端に針を振っていきます。

知念ちゃまの声は年々太さを増し、元々の高音の愛らしさも残して魅力的な声になってますよね。
サクラップ的なアレをチネラップとコメントなさっていますが笑、声の質が似ているのかもなぁと最近思ったりはします。すごくノリやすくて良い。
声の太さが艶につながっていて、たかちね二人の声が、ネオンライトに照らされる退廃的でエモーショナルで刹那的な若者文化を低温でぼんやりと眺めているような、得も言われぬ感情を呼び起こします。いのありの声を良い飛び道具として使ってるところもニクい!!素晴らしい!!!

循環コードのサビが本当にクセになる。声にエフェクトかけて遊んでいる部分も、やりすぎていなくてきちんとJUMPのアイドルソングの範疇に収まって「JUMPの表現」になっています。
容姿的にポップアイコンとしてもピリっとした部分もあり素晴らしいコンビだよ~、たかちね。中性的で毒があって華やかで影がある。中心に据えられる人が変わることで刺さる層が見事に変わるグループって、最早、全世界の人を虜にできるのでは…って思えます(大袈裟だけど本当にそう思う)。

Twitterにも書いたのですが、是非、音のバランスの良いヘッドホンで聴いてみてくたさい。そしてEQをいじってみてほしい!iphoneでもできるよ!
個人的にはベースをブーストしてヘッドホンで耳密閉、がおすすめです笑。JUMPでこんなトリップできる曲に出会えると思わなかった。ついでに言うと、テンポを変えられるアプリなどをお持ちの方はテンポをほんの少しだけ速くして聴いてみても面白いですよ~!

そう、これ、通常盤なんですよ。キミアトの後にShallWe?とこれを聴いた段階で、JUMPってめっちゃ音楽の幅広くないか…?と驚くこと間違いなし。


Ignition/B♭
王道!王道のバラードの中心に据えられているのは我らが絶対エース、山田涼介さんです。
よくぞこんな王道バラードを通常盤のラストに入れてくださった。ただのカワイイグループじゃなくて、カワイイの天才なグループであるだけでどストレートのバラードも真っすぐに表現できるんだな…と。これはもはやシングルではなくミニアルバムです。こんなの1200円くらいで売っちゃって大丈夫なんでしょうか、J-stormさん、と本気で思っています。

コンサートでは山ちゃんの甘い囁きにキャー!と反応することはもはや様式美、そう、吉本新喜劇的な、もっと言えば落語的な快楽を与えてくれるんですが、そんなことって絶対エースだからできるんですよ。その山ちゃんの曲でありますよ。そりゃ王道バラード歌える。むしろ王道こそ歌える人は限られてくると感じさせてくれます。
山田くんご本人が、マイクを変えて歌入れしてると仰ってますが、JUMPがこういう音楽制作的なところにも興味を持って深くかかわっていくことで良い作品を生もうとしているのだなと感じるナイスコメントです。

山田くんの声には、絶対的ヒーローのような、ヒロインのような孤独感から醸し出される切なさと説得力があると思います。誰もが振り返ってしまう声。ビブラートの種類まで意識してるのか…!と驚きです。意外とバラード以外の曲もがっつり歌えるくらい表現力がある人だと思うので(ミステリー・ヴァージンを聴いてると)、これからもすごく楽しみですなぁ。

今後、どんな表題作を出してくるのかもすごく楽しみですね。それぞれのメンバーが実力をつけて中心に据えられていくことにより、新たな表現も可能になる可能性をたくさん見せてもらえて、こんなに幸せなことはありません。買って損はないですわ〜これは。何回でも言っちゃう笑。
「JUMPの王道」ソングから、様々な「王道」の表現を見せてもらえてる作品です。本当に!良い!


※いつものごとく思い出したことがあると追記します