煎餅の記録

Hey!Say!JUMP多め

ピーチガールを観ました

公開初日おめでとうございます!!

ネタバレをすると思うので中身を知りたくない方は回れ右でお願い致します。思いつくがままに書きますので乱文を失礼します。初日の新鮮な感想を書きたい。


この日がこんなに早く来るとは予想もしませんでした。伊野尾くんの初主演映画。
初主演舞台、初主演映画と運良く晴れ姿を拝むことができてファン冥利に尽きます。しかも制服。もう無いかもと思ってた。

露出はこれからもあるけど、雑誌を読むのがどれもこれも楽しくて。
伊野尾くんがどんどん仕事人として成長していることが発言から分かるのが楽しくて感慨深いです。
加齢+演技の経験を積む程に伊野尾くんが涙腺弱くなっているところも興味深いです。舞台挨拶も本当にかわいかった…哺乳類の奇跡だよ!


というわけでサクっと書きます。数日放っておくと伊野尾くんかわいいしか言えなくなりそうなので…。


試写会と舞台挨拶含め現在20日の時点で3回拝見しました。

まず、想像していたものよりずっと良かった。これが最初の素直な感想です。全然良かったです。いい映画でした。
そして。これほどまでに伊野尾くんが映像作品でここまで可愛かったことはあっただろうか。いや、ない。それで頭がいっぱいなるくらいかわいい。
非ヲタの友達に「可愛すぎるから頼むから一度見てくれ」と連絡してしまいました。


「5分に一度、恋の事件が巻き起こる」
巻き起こってました。ほぼさえによる人為的な事件ですが笑。
怒涛の展開で飽きることなく観ることができました。あっという間の2時間で退屈しないし眠くならない、パワフルでフレッシュな映画でした。本作が初映画の監督になる監督の意気込みを感じました。観終えた後にほわっとした懐かしい気持ちになりました。

キャストのマンパワーがとにかく強いところがGOOD。画面が全体的に強い。美形というだけではなく、生命力に溢れているキャストによるキャッチーでファッショナブルで完成度の高い映像が2時間続きます。全員が二次元より二次元。二次元の立体化や。

主要メンバーの4人は、これからめちゃくちゃ売れるんだろうなって感じがしました。4人とも見た目が個性的で華がある。キャスティングが圧勝。
その上、背景などの映像もきれいで、こだわりを感じます。背景が良い。美しいキャストを叙情的に描いてます。


若手のキャストの演技力が◎!セリフだけ思い出してみると、流石は少女漫画なので、「マジで!?」みたいなセリフがちょこちょこあるのですが、キャストに力があるからどれもこれも説得力があって。それが作品の完成度に繋がっています。伊野尾くんもすごく刺激受けたんじゃないかなと思いました。
その上、キャストさんの雰囲気がめちゃくちゃ良い。いい子しかいない。
伊野尾くんが挨拶で「初主演映画がこのキャスト、スタッフで本当に良かった」と言ってたんですが、本当によく伝わってきました。学園感を出すために主要4人をまず仲良くさせた監督さん、人を見るセンスがある。

そして蔦谷さんのサントラが繊細ですごく良かったです。何なら全編、蔦谷さんのオリジナルで良かったんじゃないかな(小声)と思うくらい良かったです。グッ…ときました。

映画の外の話だと、今回、伊野尾くんが美月ちゃんをかわいいと褒めちぎるところが本当に素晴らしい。
正直、あれほど可愛く演出してるカイリ相手だとヒロインはどうすれば…って感じなのに、伊野尾くんがとにかく褒めるから全部丸ごと可愛いって言って良いんだなという気持ちになる。仕事人伊野尾くんのスキルの高さを感じられてグッ!ときました。かっこいい。


実は原作は元々私の好みではなくて(ごめんなさい。でも妹が持っていたので読んではいた)。というのも、主人公のももちゃんがあまりいい子じゃないというか、共感しづらかったというか。その上さえちゃんも共感ポイント皆無。私が読者世代ではなかっただけなのですが笑。

しかし、映画のももちゃんはとにかくパワフルで素直で可愛くて。メイクは全編ずっと薄くて良かったかなぁ。山本美月ちゃんの元がかわいいから、すっぴんに近くて十分。ばっちりメイクだとOLさんに見えちゃう笑。

恋にしか生きていない!という状態は、自分の将来を本気で憂う必要が無くて親の庇護下にあって人間的にまだ未熟じゃないとできないことで(もしやったら周り巻き込んで破滅する)。
なので高校生か少なくとも大学生くらいまでに全身全霊の恋愛をしておいた方がいいよね…としみじみと思ったりしたのですが、擬似体験をももちゃんを通じてできるなぁ、という説得力がありました。

カイリは……天才です天才。かわいいの天才。ヒロインヒロイン言われてるけど、確かにヒロイン。ヒロインみのある主演俳優(※主演女優はちゃんとかわいい)って新しい。もはや伊野尾くんが新ジャンル。
キスシーンでちゅっと音がするところがとんでもない。素晴らしい。スタッフが天才。ありがとうございます。
そして…こんなスンスン泣いてばかりの犬みたいにかわいい主演俳優なんています?いません。ももちゃんは3回泣くシーンがありますがカイリは2回泣いて1回涙目なんです。こんなに目うるうるの主演俳優います?いません。

泣き顔がまた良い。顔面のアップがヒロイン並みに多いし美しい。そりゃももちゃんもとにかく可愛くせねばな…という…。
この映画顔が可愛い人しか出てこないから最高なんですが。

伊野尾くんのオススメシーンは数え切れませんが、特にパティシエの制服が最高。帽子が謎の可愛さ。カイリしか被ってないまーるい帽子。
あと女装ね。女装するだけじゃ飽き足らず…パンチラどころか丸見え。モブと絡むし衝撃。もっと衝撃だったのがヅラを取った方が圧倒的に可愛かった点とスカートのウエストが細すぎた点です。あとはとにかくかわいい。命の危険を感じました。(自分の)
ももちゃんに蹴られるシーンで伊野尾くんのギャランドゥがチラリするのも良いです。意外と薄い…笑。
一番のポイントはラストです。恋愛映画なんて本来ヒロインの笑顔がラストカットになりそうなのに、何と伊野尾くんの可愛い笑顔がラストカットです。でも最高に良かった。

この映画は伊野尾くんにやらせたいことが多すぎる。女装(すね毛まで剃る)もパティシエさんもめちゃくちゃかわいい。ありがとう…しかもかわいい格好の時の尺が長い笑。カイリだけ制服の着方のバリエーションが多いしケーキ作るシーンは食べるシーンでもエプロンしたままだったり。納得。

とーじ。真剣佑くんがとにかく素敵。画素数が高い!!!画面にいるだけで画面が華やぐ。とーじが唯一マトモなんだよこの映画では…次点でマトモなのはカイリです。とーじは被害者ですもん…笑。よくぞ最後まであんないい男だったよ、高校生なのに。
とーじがももちゃんにエルの指を出すシーンは名シーン。何度思い出しても…ぐっとくる!切なくて眩しくて真剣佑くんめちゃくちゃいい俳優さんだと思いました。絶対見て欲しいです。


さえちゃん。これは永野芽郁ちゃんじゃなきゃ成立しないんじゃないかと。
さえちゃんがやったことはもはや犯罪なんだよなぁってところは個人的にはモヤっとした点でして。
なのに、心からさえのことを憎めないという。絶妙だったなぁ。自分のことを認めて貰えないという自己否定感からももちゃんを虐めるんだけどそこのストーリーもっと見たかった!
さえちゃんがリョウさんに恋をしてしまう表現が秀逸なんですもの。めちゃくちゃ健気でかわいい。一番胸がときめくポイントでした。「好きなんだ、リョウさんのこと」ってセリフも最高だし恋に落ちる瞬間が最高。
「何でわたしのこと、わかるの?」ってセリフがすごくかわいい。こんなに寂しそうに言えるの!?って驚き。永野芽郁ちゃん、凄い。
さえが寂しかったことがよく分かるんだけど、それなら原作の「女に嫌われる女」設定を活かすと孤独感がよく出たかも?とか考えました。じゃないとそこまでしてももちゃんを不幸にしたい理由が分からなくて。


カイリの気持ちや状況はかなり丁寧に描かれているからよく分かります。父親(升毅さん!カラフト伯父さーん泣)との確執、ももちゃんととーじを応援する気持ち、将来の夢。
W主演ということだからですかね。そもそも原作での主人公はももちゃんなんだけど、カイリがきちんと描かれてるからどっちも主演って感じなのかなるほど、と思いまして。
伊野尾くんの表情の変化の付け方が良かったです。父親の前のカイリが幼くて寂しさを湛えているところとか絶妙。



私の中でアレ?と思ったポイントを書きます(人によっては不快になるかも知れないので…スルーを…)。重箱の隅を突くようなめちゃくちゃ細かいことしか書いていません。

まず。試写の段階でアッ…となったのはカバン消失事件。カイリくんカバン失くしすぎや。白浪の駅でカバン無いしフランスから戻ったトランクはどこに行った笑。

そして、ももとカイリの回想シーン。カイリがパティシエ目指すきっかけを話すシーンですが、背景にめっちゃ桜咲いてるんです…どう見ても4月中旬くらいの咲き方だったけど2人が付き合ったのは初夏以降では?
5/13がももちゃんの誕生日、5/15がももちゃんがフられてその後に寝込んで5/22が種を植えた日、5/29からカイリと付き合うことになる筈です(劇中の携帯画面より)。

これは最後の方、とーじがももちゃんを迎えに来るシーンでも。2人が階段を降りてるシーン、桜の花がまだ残ってまして。思いっきり7月って書いてるんだなぁ。iPhoneに。ラストの走るシーンにも桜が映ってるという。
折角画面が綺麗だから季節感と前後を大切にしてくれるともっと良かったな。夏のシーンはもっと夏感があっても良かった気がします。

ももちゃんが突然軽薄になったところが個人的にはびっくりしました。
とーじに振られて泣くシーンがすごく良かったんですが、その後カイリにOK出すのがあっさりすぎて拍子抜け。突然ラブラブになるんですが…友達と、いくら高校生でもそこまで変わり身早くなくない?って話になりました。そんなものなのかなぁ?笑
おずおずとOKしてデートシーン重ねていくうちにどんどん笑顔が増えていつの間にかラブラブって描き方でも良かったのでは。デートしまくってるから。もしくは、とーじのことを忘れたくて無理にカイリを好きになろうとしていたけどやっぱり…→からのどんでん返し!とか。
(しかし山本美月ちゃんの演技にとても説得力があって、その違和感を越えてくる)


兄のリョウさんが惜しかったです。最初の方の、理解ある兄?な感じの演出でリョウさんがブレた気がする。バイト先も紹介してあげてるし励ましてもくれてる。いいお兄ちゃんやん…ってなってたので、もっと性悪で良かった気がする。水上さん、いい感じに胡散臭い演技をなさってるんですよね。


YUKIちゃんのドラマチックが…そこなの!?と個人的には思いました。
一瞬、1秒だけ走り出すスローモーション&音の空白があってから流れてほしかったなぁ。いきなり流れるから。でも走ってる疾走感は出てるし、これは完全に好みの問題かな。
挿入歌っていうのが個人的にあまりピンと来ないのかもなとも思いました。入れるならオリジナルもので話に合わせたものがいいかな、って。



とっちらかりすぎたのでまとめますが、映像だけでも観てて楽しくて、ポップでハッピーでキャッチーでパワフルで楽しく観られるいい作品でした。

何より、カイリは新しい時代の男性像だなと感じました。
例えば俺様な男に女が傅くって構図は旧時代的だと個人的には思っていて(なのでジャニーズの哲学者で人格者のケンティーが俺様男を演じたことは衝撃だった)、なのに何故か少女漫画原作に多いんだな…。

しかしこの作品の中ではカイリはももちゃんととても対等だし、主要の4人きちんと対等なところにいて話が進んでる。

男だから女だからどう、男のくせに!女のくせに!という押し付けがましさが無い。なので、見ていて不快感が全く無かったです。カイリとももちゃんが人としてきちんと向き合って恋愛している。これは素敵なことだなと。

2人のデートシーンで岡安ももだ、安達カイリだ、って言ってるところが画期的なんです。
そう、結婚したら男女どちらの苗字になっても良いんだよ!なのに女が苗字変えるのが当たり前みたいな風潮があるけど、それは違うんだよ。そういう「当たり前」のことがこの映画の根底にあって、私はそこがとても好きです。

伊野尾くんの初めての映画が、愛らしくて優しいお話で本当に良かった。また観に行きます。

サイトもかわいい!
http://peachgirl-movie.jp/