煎餅の記録

Hey!Say!JUMP多め

拝啓 大野智様

相変わらず大したことは書きません。

私のジャニヲタ人生は大野さんを見つけた時から始まった。

小学生の頃にTVで見て光GENJIを好きになり、キンキに興味持って、アイドルオンステージを見るようになり…この時点では私はおたくというより、ジャニーズのファンだった。
(私の中では、自分のお金で雑誌を買ったりコンサートに行くようになったり…というのがヲタの始まり)

明星で見つけた時のこと。
何とか本物を見てみたいと大阪城ホールのキンキコンに行ったこと。
愛Love Jr.が始まってたくさん喋ってるところが見られて嬉しかったこと。
Jr.がぶいぶい言わせ始めてる時に、他でもない大野さんが好きだと公言して周りの友達に「誰?」と言われ続けたこと。
Kyo To Kyoに行くために学校をサボりまくったこと(この頃の反省より、大人になって少しまともになる)。
お金が欲しくて、中学を出てすぐバイトを始めたこと。

京都で、触れただけで切れる刀のように、身を擦り減らすように踊り切る大野さんを見て、これが終わったら辞めちゃうかも、と思って泣いたこと。
東京に帰ってきたらやっぱり辞める空気バリバリだったこと。
なのに突然、嵐になったこと。
4時起きで行って8時間並んだ大阪ドームの握手会の時、翔ちゃん、ニノ、潤くんは個人レーンなのに大野さんと相葉ちゃんは2人まとめて握手だったこと。

大野さんのファンがちゃんといると思って欲しくて、初めての嵐コンでうちわを作ったこと。手を振って貰えたような気がしたこと。
毎回ネチネチとうちわを持って見守ったこと。
サインボールを投げてもらって取れたこと。
冠番組が嬉しくて何度もビデオを見たこと。
コンサートで席がスカスカになってったこと。
私自身の生活が大変になって現場に行ける状況じゃなくなったこと。
茶の間になったこと。
そして…魔王。
また現場に行けるようになった頃にはチケットが全然取れなくなったこと。
なのにアラフェスはめちゃくちゃ良い席で当たって、大観衆を1人で背負う姿を見て泣いたこと。

書ききれないことが沢山あるし、思えば遠いところに連れてきてもらえたこと。
いっときは、もう二度と会えなくなると思っていた大野さんのことを、驚くべきことに20年も見られたこと。

あの頃を思えば、夢を見てるような、もはや死後の世界を見てるような20年だった筈。でも、日を追うごとに世界にとって無くてはならない存在になる大野さんを見て、私も欲張りになり、大野さんがいなくなる世界があり得るということを忘れてしまっていたことに気づいたこと。

本当の本心は本人にしか分からない。ファン側だって誰がどんな気持ちになろうと、自由だと思っている。

でも、「嵐をやめたい」と思う大野さんのことを、最初は驚きはしたものの、すぐに納得した。この人は私が好きになった時の大野さんのままだったのでは?とすら思った。

稀に見る神会見だった。嵐はいつかまたこの場所で会えるのだという期待を世間に残しながら一度幕を引く。

しかし結局、引き止められるような形になった大野さんの本心はどうなんだろうと考えた(因みにわたしは決してアンリーではございません。5人の嵐が好きです。大野さんをここまで連れてきてくれて、掛け替えのない宝物になってくれた嵐が大好きです)。

大野さんはよく20年もその場に立ってくれたと思うし、そんな大野さんをここまで止まらせた嵐がすごい。

私は嵐のおたくだから、嵐がいつまでも嵐でいてくれたら勿論、嬉しい。
当たり前のことなんて無い世の中で、誰かの当たり前でい続けようとしてくれることが嬉しい。

例えば大野さんが嵐であり続けることの負担が、嵐そのものにあるのでは無く、アイドルとしての生活(それこそ熱愛一つで人格否定されるレベルまでに叩かれることや、時間の自由が無いことなど)であるなら、10年後でも20年後でも…何なら死ぬまで待っていると思う。

しかし、原因が嵐そのものにある場合。
本当に、嵐でいることの理由が無いのなら、周りの誰が大野さんのせいで嵐が無くなったと批判しようとも、私は微力ながら大野さんの気持ちを大切にしたいと思っている。

おたくにできることはそれくらいだと思う。
だからどんな結論も、尊い結論の一つだと受け止めるつもりです。人間を好きの対象とするってそういうことだと思う。

今でこそ私は後輩グループをメインに追いかけているけど、大切なインタビューが載っている雑誌は買うし、CDもブルーレイも全て買っている。
決して大げさではなく、私は、嵐が今の自分がある。嵐がいなければ東京に出て来なかったし、こんなに働く人間ではなかったと思っている。お金が必要だから仕事ができる人間になってしまったおたくの一人。

嵐の夢を一緒に追いかけて、一緒に人間として成長していく、同世代ならではの何かがあった。かけがえのない時間だった。

心が震える瞬間も、嵐が心の支えだった時もたくさんあった。
自分をここまで連れてきてくれた存在だから、嵐がどんなお爺ちゃんになっても、生きてる限り買い続けようと思っている。それが私にできる嵐への唯一の恩返しだ。

あと2年も嵐の大野さんを楽しませてもらえる猶予があるから、今はもう、思いっきり楽しもうと思います。
一先ずサヨナラするその日までは。

アイドルに言えることなんて、生まれてきてくれて、アイドルになってくれて、アイドルでい続けてくれてありがとう。これ以上のことは何も望まない。
そんなことを思った数日でした。